INDI運用環境

2017年2月14日火曜日


現在、テストを行っている環境。
恐らく、実運用もこの形で行くと思います。



基本的にネットワークベースで運用し、INDI本来の使い方をします。
これは、この環境に慣れておくことで、さらに大きな機材システムを運用するためのノウハウを蓄積することと、異なる機材でも操作系統を統一させる狙いがあります。
NES赤道儀+屈折鏡筒でも全く同じ操作環境が実現できます。

lin_guiderから始まった天文Raspberry Piですが、INDIサーバーでハードウェアの制御担当をするに至りました。めちゃめちゃ働き者です。
別途VNCサーバーを動かし、リモートからlin_guiderをモニタリング・操作できるようにします。

Ekosにはlin_guiderのサブセットであるGuide機能が内蔵されていますが、今回、オートガイドについてはこの機能を使用せず、これまでどおりlin_guiderを別途起動して、直接ガイドを行います。

これは、ガイド自体がシビアなタイムラグを嫌うためです。
ネットワーク越しである以上、Ekos側に逐一ガイドカメラ画像を転送し、解析し、ズレ補正を命令するプロセスの中でタイムラグが発生します。
fpsの低いガイドであれば問題にならないラグですが、OAGを使用しているような誤差の検出がシビアな場合、問題になってきます。

RasPi3上で直接ガイドを行ことでタイムラグを避け、実績ある安定したガイドを実現するのが狙いです。
lin_guiderの動作状況はEkos上でモニタリングでき、また、ガイドのスタート/ストップ、ディザリングもEkos上で制御できるので、自動撮影への影響もほぼありません。


クライアントPCは、遠征仕様として引き続きこれを使用します。
タブレット風にも使用できる Ubuntu なので、キー無しでも運用できます。
今のところ良質なクライアントの選択肢が KStars & Ekosしかないので、必然的にこうなります。
WindowsノートPCでも、バーチャルマシン上でUbuntuを動かせば環境構築も楽でしょう。
実際、自宅の環境ではWindows10に WMware を入れて、そのうえで Lubuntu を動かして KStars & Ekosを使用しています。

INDIのオフィシャルサイトで、バーチャルマシン向けのUbuntuイメージが配布されています。
KStars & Ekos も含まれているので、Windows上のバーチャルマシンで動かすだけですぐに使い始めることができるようです。(未確認)

あと、問題のあったネットワーク環境はアクセスポイントを買い換えました。
少し古い機種、I/O DATA の WN-AC583TRK です。
この機種は、アクセスポイントでDHCPサーバーが動かせるので、閉じたネットワークを作るのに好都合です。
遠征部隊なので、持ち運べて、モバイルバッテリーで運用できるのが必須。
今のところ落ちることなく安定してRasPi3とUbuntuPCのトラフィックを処理できています。





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