オートガイド調整

2014年12月29日月曜日

昨晩は快晴。
ただし、気温は氷点。さぶかった(~_~)

ガイドエラーの考察  からの、バックラッシュ虫(ややグロ注意) という流れで、オートガイドの細かい調整を行ってみました。
今回は、Advanced AXの Anti-Backlash 設定の評価です。


まず、机上考察で設定したバックラッシュ値をセットして動かしてみたオートガイドログです。
上がRA、下がDECで、横軸に時間、縦軸に実補正量です。
赤い折れ線は変動の大きさを10区間ごとの移動平均で近似したグラフです。

RA側は本当に補正が小さく非常に安定しています。
ガイド鏡を400mm相当にしたのも功を奏しているのかもしれません。
時おり乱れているのは、私がコントローラに触れたりカメラを調整した時の形跡です。

DEC側ですが、200~600秒付近の区間、-(Negative)方向ばかり補正が入っています。
これは、設定したDEC Negative側のバックラッシュ値が大きすぎて、-側に過剰な補正ジャンプを起こしていると考えられます。
そこで、Anti-Backlash の設定をジャンプしないように小さく修正してやると、800秒以降はグラフがゼロラインを中心に振動するようになったのが観察できます。

その後も補正状態をモニタリングしながらAnti-Backlashを調整し、最終的にこんな感じの補正グラフにまで追い込みました。
修正なしのこれまでと比べて一目瞭然。


DEC側は振幅も小さくなり、細かく補正が入るようになりました。
ガイド撮影するなら、Anti-Backlashの設定は必ず調整した方がいいと思います。

これで、かなりの改善になったはず。
こうやってデータで結果が出ると理系人間としては嬉しい~(^_^)

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