SkySafari 4 Plus レビュー(1)

2014年12月2日火曜日

私が星見を続ける上で重要と考えているのは、
「できるだけ荷物を少なくする」
「導入に手間をかけない」の2点です。
どちらもこの趣味を長く続けていく上で「めんどうくさい」と思わないために必要なことだと考えています。要するに「手抜きをしたい」という浅はかな考え方だったりします(^_^;

観察する星を選ぶにも、事前に決めて行ければいいですが、ほとんどがその場で見えるものを撮ろうと考えます。
ノートPCやスマホの検索を駆使するのはいいですが面倒この上ないです。
そこで、見つけたのがこのアプリ「SkySafari 4 Plus」でした。(以下、SkySafariと略)
たくさんの天体がつまっている上に、スマホで望遠鏡の制御ができるとくればガジェット好きにはたまりません(^_^;

●概略

基本的によくある星図アプリと同じです。
一番簡単な使い方はコンパスモードで、画面を空にかざした方向の星空を調べることができます。
等級ごとに表示された星は、実際の空の目印を決めるのにもとても見やすいです。
ズームもガンガンできるしグリグリ回せます。
主な機能は次のとおりです。

・星図と天体の情報が満載。
・自由なズーム回転、時間指定による夜空の再現。
・無線通信による架台との接続。コントロールと自動導入(Goto)機能。
・豊富な検索機能。


●架台のコントロール

私が一番重宝しているのは、赤道儀と無線接続してGotoする機能です。
赤道儀との接続はBluetoothかWifiの無線のみです。
Bluetoothはシリアルポートプロファイル(SPP)に対応したもの、Wifiは各種メーカーの仕様に沿ったものです。
私は改造コントローラでBluetooth接続してます。

「設定」画面よりスコープ設定から架台の設定と通信設定が行えます。
Bluetoothで繋げるときは事前にペアリングを済ませておく必要があります。設定自体は難しくありません。
対応している架台はCelestron, Meade, Orion, iOptron, Vixen など、40数種類です。

使い方としては、まず望遠鏡を設置します。まだ、アライメントは行いません。
次に、架台側の通信機能をONにした後、SkySafariの「Scope」アイコンをタップして「connect」すればOKです。
自動で接続したのち、望遠鏡のステータスを読み取って望遠鏡の向いている現在方向を指すマーカーが表示されます。
NexStar+系のコントローラの場合、スマホの持つ緯度経度と日時情報を接続時に送信してくれるのでコントローラに自動的に位置と日時情報がセットされます。
この後、望遠鏡のアライメント作業に取り掛かります。

接続すると画面のように方向キーと移動量を決めるスライドバーが表示されます。
方向キーはコントローラの十字キーと同じです。
スライドバーは数段階で移動速さを変えられます。
一番最小で12mmのアイピース視野でも超微速なので、アライメント時の細かな位置合わせにも十分使えます。

画面は自由にスクロールできます。
自動導入はまずターゲットを探します。
ターゲットをタップするとマーカーが付くので下の「Goto」ボタンを押すだけ。
ちなみに、赤道儀の動きはほぼリアルタイムでアプリに反映されます。マーカーも動きにあわせて追尾してくれます。

私はSkySafariだけでアライメントから導入までやってしまいます。
コントローラはアライメント時に決定ボタンを押すくらいでほぼ触りません(^_^;
ビジュアルコントローラっぽく使ってます。


続きます。

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