追試と結論

2015年6月29日月曜日

昨晩は晴れた夜空に万歳しながら観測地へ\(^o^)/
ガイドテストを行ってきました。先の記事の追試です。

今回はM29の散開星団をターゲットにNexGuideの設定値を変化させて、ガイドモニタの様子と実際に撮影された写真を比較します。

まずは、結果から。


[2015-07-01追記] 写真の露光時間は240秒です。 [追記終]

(1)NexGuide GR,GD 100%
キャリブレーションしたGR,GD値をそのまま使用しています。
補正量が大きいままなので、モニタのグラフはRA, DEC共、振幅が高い傾向になります。

(2)NexGuide GR,GD 50%
GR,GD値を50%まで下げます。
一般的なNexGuideでガイドを行う場合に推奨される目安の%値です。
モニタグラフは(1)よりは振幅が低くなり、信号の発信頻度もやや下がります。

(3)NexGuide GR,GD 22%,14%
さらに下げます。
モニタグラフはかなり低い振幅水準で推移します。
(1)と比較して、オートガイドによって鏡筒が振り回されていないと言う事です。
また、ガイド遅れなどの影響も無く、安定したガイドになりました。

(4)lin_guiderでのオートガイド結果です。
最小補正信号幅を40msecとしました。
ガイド信号はまばらですが、ガイドが偏ることもなく安定しています。
写真もシャープに写っています。

先の記事と同じ結果でした。
やはり、NexGuideのパラメータはもっと追い込めるという結論に至りました。

まとめると、
  • NexGuideのGR,GD値はキャリブレーション値の50%までが通説だが、それ以下でも運用が十分可能。
  • GR,GD値が小さいほどガイドに無駄な動きが加わらない。
  • ガイドモニタを見ながら、(3)のグラフ~(4)のグラフに近い状態になるまで、GR,GD値を下げても大丈夫。
  • GR,GD値を下げ過ぎるとガイド遅れが発生し、ガイドが破綻するので下げ過ぎはNG。

ただし、これには条件があって、赤道儀のギアや追尾がそれなりにまともであることが必要です。
特に、バックラッシュの影響はガイド遅れが発生する元凶ですので、アンチバックラッシュなどの設定は必須です。
また、ガイド鏡の条件などによって効果が限定的になることもあるので、各々の環境での確認が必要です。

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