
実際に、Duncan Maskを使って光軸調整(コリメーション)してみます。
分かりやすいように、LED電灯+針穴で作った人口星を使用しています。
Duncan Maskを鏡筒に取り付けます。
このとき図のように、光軸調整ネジの位置に対して対角正面にスリットが来るようにマスクを取り付けてください。
この状態で星を見ます。
また、調整の際には必ず視野の中央に星を置くようにすること。
ピントを寄せて行くと、下図のようなスリット光が見えてきます。
マスクのスリット形がそのまま見えているような感じです。
そこから、さらに寄せて行くと、3つのスリット光が1点に集まってきます。
この調整パターンがバランスよく均一にY字になっていけば光軸は合っています。
そうではなく、下図のような感じで1箇所がずれていたり、離れていたりしている場合は光軸が合っていません。
光軸のあわせ方ですが、まず、調整パターンのうち、ずれている1つのスリット光を選びます。
次に、マスクの前に手をかざし、スリット穴を順番に隠します。
このとき、お目当てのスリット光が隠れたら、そのスリット穴の対角にある調整ネジを回します。
最初の図でいうと、(1')の穴に対する調整ネジは(1)になります。
スリット穴と調整ネジは結びついているので、ずれているスリット光に対する調整ネジがすぐに分かります。

調整したら星を視野中央に戻して、繰り返し調整を行います。
調整を追い込むと右図のような美しい三角形になるはずです。
応用で、三角形スリットを組み合わせたマスクだと、下図のように見えます。
美しい三角形の像が均一にズレ無く見えれば光軸が合っています。
こんにちは。はじめまして。人口星でいろいろ歯食べていたらここにたどり着きました。Duncan Mask で光軸調整はシュミカセ用ですかね?ニュートンでも斜鏡の調整には使えそうですね!お手数をおかけいたしますが教えてください。
返信削除ちゅらひろさん、こんにちは。
削除ようこそたどり着きました(^^)
Duncan Maskは一応、セレストロンのシュミカセに応用しやすい(調整ネジとスリットが対応している)ので使われているようです。
ニュートンだとレーザーを使ったコリメートが一般的だと思うのですが、同じ反射なので調整の方法を工夫すれば使えるかもしれませんね。
パターンを見るときは、目視だと大変なのでデジカメを取り付けてモニタ画面に映すと楽です。