Duncan Mask の作り方

CelestronやMeadeのシュミカセでは、副鏡を調整することによって光軸を調整することができます。
このタイプの鏡筒は、人工星や明るい星を使ってエアリーディクスとその周辺に現れるジフラクションリングを見て調整する方法が一般的です。

ただ、手軽に調整できる反面、副鏡を調節するときにどの方向を調整するのかが分かりにくく、また、リングの同心円化についても目視では追い込みにくいものです。

そこで、Duncan Maskを使って、シュミカセの光軸調整を行ってみます。
Duncan Maskについての解説は下記のサイト等を参考にしてください。

簡単に作り方を説明します。
材料は0.5mmのエンビ板(黒)です。
今回は、右図のようなパターンを使用しました。
外周円は鏡筒口径より少し大きめ、3箇所の台形スリット部分は鏡筒口径内に納めます。
中央の小さな円形は、シュミカセの副鏡にあたる部分で調整ネジが操作できるようにくりぬいておきます。
台形スリット部分の作図ですが、まず、口径外周(A)を6等分(60度分割)した各点から、副鏡にあたる円への接線を引きます。
次に、口径外周より小さめの内円(B)を描きます。半径は適当ですが、スリットの高さが20mm程度取れればいいと思います。
接線によって(A)(B)が切り取られた部分を図のように切り抜きます。
エンビ板を板などに固定し、円形カッターやコンパスを使って作図しながらカッターで切り抜きました。


後は、このマスクを鏡筒口径に取り付けられるように加工してください。
私は5mmのスチレンボードを口径にピッタリはまるように円形に切り出し、内部をくりぬいた上でマスクを貼り付けました。
マスクはできるだけ正確に口径の中心と合わせてください。
中心が大きくずれると調整パターンの形が歪みます。


参考サイト
Duncan method of SCT collimation.....

Schmitt-Cassegrain Collimation Made Easy Using a Duncan Mask

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