OnStep基板 Rev3.0(ESP32) にGPSを載せる方法

OnStep基板 Rev3.0(ESP32) にGPSを載せてみます。TIME_LOCATION_SOURCE を使って、GPSから緯度経度、時間情報を取得することができます。

GPSモジュールの実装

今回は秋月電子で取り扱いのある、GPSモジュール AE-GYSFDMAXB を使用しました。

GPS受信機キット 1PPS出力付き 「みちびき」3機受信対応


これ以外にもシリアル出力のGPSモジュールであれば対応可能です。
GPSのI/Oレベルは3.3Vのものが必要になります。

基板上にある J12 に、Serial2 のI/O TX2 と RX2が出ています。そこに図の通り配線します。
GPSボードへの電源は基板上の J2 から取り出せます。

基板上にGPSモジュールを載せるスペースがないので、モジュール同士を絶縁して上に乗っけています。GPSモジュールにバックアップのボタン電池を取り付けられますが、今回は付けていません。

OnStepの書き換え

事前に、Arduino IDEのライブラリに TinyGPSPLUS を導入しておいてください。
手順は「ツール」-「ライブラリの管理」から TinyGPSPLUS を検索してインストールすればOK。

OnStepの修正箇所は Config.h のみです。
Config.h 内に TIME AND LOCATION セクションがあるので、そこを修正します。

TIME_LOCATION_SOURCE を GPS に修正し、
SERIAL_GPS を Serial2、SERIAL_GPS_BAUD はGPSモジュールのシリアル速度に書き加えます。

あとは通常通り、OnStepを書き込みます。
以上で完了です。

動作確認

実際にGPSから位置情報を取得しているか調べます。

Androidアプリ OnStep2 から調べる


Observing Sitesメニューの中の Site Name が GPSになっていて、位置情報が正しければ動作しています。Site 1にGPSが割り当てられているようです。

Ekosから調べる


Ekosから接続すると、Site Management の中の Site Name が GPS になっています。
なお、OnStep上の実装は、メインのloop内でGPSからSite 1 の位置情報を更新し続けるようになっています。

オリジナル 基板頒布

オープンソースの架台制御ソフト、OnStepのハードウェア実装基板などの話題です。


頒布状況 2024/3/24
○ OnStep基板 Rev2.1
× OnStep基板 Rev3.0
× GBC-SHC 基板 Rev1.0
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