物欲に負けてはいけないが妄想するのは自由!

2019年12月20日金曜日

勉強をしながら、悶々と工作&メンテ。
しばらく取り組んでいたのはDDGシステム。
クレイフォードの問題点はここでも書いたけど、天頂に向くほど滑り方向へ力がかかりドローチューブが滑る。で、リアルタイムで滑り分を自動補正するように改造したら効果がイマイチだった。(´・ω・`)
やっぱ電動フォーカサーを使うなら滑らないピニオン式のほうがいいと思ふ。

というわけで、投げやりな電子工作作品その1「ntp時計」
ESP-WROOM02を使ってネットのntpサーバーから時間もらってLEDマトリクスを光らせているだけデス。

ところで、

IMX571を使用した冷却CMOSカメラがZWO, QHYから出ることが決まりました。
ASI2600MC ProQHY268C ですが、ASI2600MCは1月出荷予定、QHY268Cは一般テスターの募集が先日あったので、こちらもおそらく1月出荷になるんじゃないかなと。
スペックを見てモノクロ版を求める声も多いようです。
私のようにお気楽カラー撮影人にとっては気になるカメラです。

で、どのように違うのかちょっと比較してみました。

ASI2600MC Pro QHY268C
CMOSチップ Sony IMX571 Sony IMX571
カラー カラー
センサーサイズ APS-C APS-C
ピクセルサイズ 3.76μm 3.76μm
ADC 16bit 12, 14, 16bit
イメージエリア 6248 x 4176 6280 x 4210
飽和容量
(Fullwell capacity)
50ke 51ke
読み込みノイズ 1.0e ~ 3.3e 0.7e ~ 3.5e
暗電流 0.00096e/s/pix @ -20C
0.004e/s/pix @ 0C
0.0005e/pixel/sec @ -20C
0.001e/pixel/sec @ -10C
露出時間 32μs ~ 2000s 30μs ~ 3600s
インターフェス USB 3.0 USB 3.0
バッファ 256MB DDR3 2GB DDR3
フレームレート 最大フルフレームレート 3.51fps 解像度 (@8BIT/@16BIT)
Full (6.8FPS/6FPS)
2048lines (13.6FPS/11.5FPS)
1080lines (25.4FPS/19.5FPS)
768lines (35FPS/25FPS)
480lines (50FPS/34FPS)
バックフォーカス 17.5mm 17.5mm
電源 12V 最大3A 12V
重量 0.7kg
接続仕様 M42 / P0.75 M54 / 0.75
その他 USB2.0ハブ内蔵
結露防止用のヒーター内蔵
64MBのフラッシュメモリー内蔵
結露防止ヒーター内蔵
価格 USD1999 USD2399

かろうじて拾える情報を集めてみました。
意外と違う点がありますなー。

ADCについてはどちらも最大16bitで、ASIの方も12,14くらいは追加されるはず。
イメージエリアはどちらも同じような範囲。QHYの方はオーバースキャン分も入ってる気がします。

飽和容量、読み込みノイズとも似たような数値ですが、ややQHYの方が良い感じです。
暗電流についてもスペック上はQHYが良いみたい。ていうか、これだけ低けりゃどっちでも全然大丈夫じゃない?と、思うけど。

この辺りの比較は両社ともグラフを出しているので、それを見ると詳細がわかります。

フレームレートは明らかにQHYの方が高い感じです。
たぶん、バッファサイズが256Mと2Gで全然違うので、リード->バッファリング->USB転送の効率が良いんだろうなと。
ウェイトが掛かるとノイズも増えそうだし、意外にこの差は大きいのかもしれません。

あと、IMX571からの読み出しモードが3つあって、モードによってノイズや容量の特性が変わってきます。QHYはモード変更が可能なようですが、ASIはどうやら固定のようです。

クーラーや結露防止ヒーターなどは同じような感じですね。付属品はちょっとわかりません。
QHYには64Mのフラッシュメモリが内蔵されていて、小サイズのROIフレームを記録できるようです。どうやって使うのかはちょっと不明ですが、こういう機能ってほかの冷却CCDでは一般的なのでしょうか。

と、この辺りの差が価格の差ということになりそうです。
スペック上の比較だと、QHYはノイズレスのための作り込みをしている版、ASIはそれを省いた版のように見えます。

実際はどうなんでしょう?

[2019-12-28 追記]
cloudynightsでの試写画
https://www.cloudynights.com/topic/687581-qhy268c-beta-has-landed/
C11-RASAでの撮影。とても滑らかな画像だと思います。
[追記終]

オリジナル 基板頒布

オープンソースの架台制御ソフト、OnStepのハードウェア実装基板などの話題です。


頒布状況 2024/10/3
○ OnStep基板 Rev2.1
× OnStep基板 Rev3.0
○ GBC-SHC 基板 Rev1.0
頒布ご希望の方はこちら、基板頒布のお知らせ をご覧ください。

このブログを検索

Blog Archive

QooQ