次世代の OnStepX で Webserver Plug-in を動かしてみます。
Webserver Plug-in は、OnStep 4.24で言うところの SWS (Smart Web Server)です。OnStep PCB ESP32版、Wifi オンが必須です。
ESP32のWifi環境により、SkySafari 等から接続してコントロールもできますし、スマホ等のブラウザでも操作できるようになります。
情報とダウンロード
オフィシャルの OnStepX プラグインは GitHubにて公開されています。
https://github.com/hjd1964/OnStepX-Plugins
上記より websiteプラグインのソースコードをダウンロードします。
以下の説明は、すでに OnStepX がビルドでき、ESP32に書き込める状態になっている前提とします。
OnStepXの設定等については、OnStep基板 Rev3.0 で OnStepX with BT, Wifi などを参考にしてください。
総合的なドキュメントは OnStep Wiki 下記のアドレスです。
OnStepX側の設定
OnStepXプロジェクト内の Extended.config.h で設定を変更します。
WEB_SERVER (必須)
#define WEB_SERVER ON
Wifi機能を有効にした上で、WEB_SERVER フラグをONにします。デフォルトは OFF です。
OnStepX側の設定は以上です。
OnStepX Webserver Plug-in
ソースコードの展開
ダウンロードした OnStepX Webserver Plug-in のソースコードを展開します。
展開する場所は、OnStepX\src\plugins\ フォルダの中に、websiteフォルダを展開します。
プラグインの有効化
plugins フォルダ内に Plugins.config.h があります。
この設定ファイルを書き換えて、プラグインを有効化します。任意のテキストエディタで開いてください。
PLUGIN1 (必須)
#define PLUGIN1 website
コピーしたフォルダ名を記述します。ここでは、website になります。
その直後に、Web Server プラグインの設定ファイルを include します。
#include "website/Website.h"
以上でプラグインが有効になります。
ESP32への書き込み
以上の変更を行ったうえで、Arduino IDEを使用してESP32(PCBはMaxESP3仕様)へ書き込みます。
ビルドに必要な Arduino IDEのESP32のボードバージョンについてオフィシャルの情報は下記にあります。
https://onstep.groups.io/g/main/wiki/3915
ボードバージョンについては情報が交錯していますので、各自、実際にビルドできるか、正常動作するか確認しておきましょう。ボードタイプは ESP32 Dev Module を選択します。
Webserver へのアクセス
OnStepXが起動したら、OnStepX の Wifi AP へスマホ等で接続します。
APのIPアドレスをブラウザでアクセスすると、OnStepX Webserver Plug-in が開き、各種設定やコントロールができるようになります。
デフォルトでは、http://192.168.0.1 になります。
基本操作は SWS(Smart Web Server) と同じです。
Wifi化のついでに Webserver を動かしておけば、スマホ+ブラウザで最低限の操作はできるので、緊急的な使い方ができると思います。
とても参考になります。最近OnStepがESP32で動くことを知りまして、いろいろと試してます。RS232C,bluetoothで操作していますが、WiFiでの接続、Webサーバーによるコントロールに興味がありネットで調べています。Smart Web ServerをESP32に書き込んでそれをMaxESP3に接続したいと思っています。とりあえず今日ESP32に書き込みだけは成功しました。
返信削除sstさん、こんにちは。
返信削除半導体不足のあおり、困ったら、みんなで協力して何とかするのがオープンソースの強みですね。
MaxESP3は自作ボードでしょうか。日本でもOnStep者が増えてうれしい限りです。
Webサーバーを載せるのは、操作側のプラットフォームや専用アプリに依存しないので制御に悩まずに済みます。
ネットワーク環境が必須になりますが、それもESP32が解決してくれるので便利なチップです。
是非、使いやすい観望環境を整えてください!