温度 de ピント

2016年2月25日木曜日

C6の頃から分かってたんだけどあまり対策をしなかった事について、ちょっと調べてみました。

シュミカセは筒内気流の影響で像が安定しなかったりしますが、筒内温度の変化によってピントが移動していくこともよく知られています。
右の写真は、望遠鏡を立てた直後にピント合わせをして、1時間後にピントの状態をチェックした時のcarey maskの像です。(光条がつぶれてますがご容赦を(^^;)
ご覧のとおり、かなりズレてます。
筒内気温が安定するまでは、これくらい平気でピントが移動しちゃいます。
特に冬場は温度変化が大きいので気を付けないと、後半の写真はボケボケなんてことも。。。

で、本当に必要な気温順応時間はどのくらいなのか疑問に思ったので実際に測ってみました。

方法は

C9.25筒を組み立てた状態で、接眼側から温度センサーのついた棒を差し込み、筒内のバッフル出口付近の温度を計測しました。


なぜか、直腸検査をイメージしてしまう絵面(^^;

接眼側は密封し、強制排気とかはせずに、筒本体の金属によって内部の空気が冷やされていく状態です。
ただし、実際の観測時と同じように、補正板の曇り止めヒーターを付けてます。
この状態で屋外にそのまま放置して1分ごとの温度変化を記録します。

で、そのグラフ。

屋内の空気に順応した状態から開始したので、12度から下がっていきます。
20分あたりまで速いペースで下がり、その後、ペースが落ちます。が、30分手前の段階でもまださらに2度下がる幅が残っています。
結局、ほぼ安定したと思われるのは約60分後でした。
C9.25立てたら60分寝かせておく。この時間が一つの目安になりそうです。

もちろん、この後も外気温が下がり続けるなら、筒内温度も追従すると予想されるので、ピントのチェックはした方がいいんだろうけど、そこまで気合が入らないカモ(^^;

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