昨晩は結局、写真は撮れなかったけど、なんとか動作確認をして帰ってきた模様です(^_^;
Raspberry Pi2でのオートガイダーシステムですがほぼ形になりました。
実際の画面などをいくつか紹介です。
まず、ガイドカメラはここに書いたように、汎用の防犯カメラモジュールを転用してます。
個人輸入の必要がありますが、個人で入手できるものでは恐らく一番安いと思います。
小さくて個人的に気に入ってます。
aliexpressでの扱いはこんな感じ。
NexGuideで拾える星は確実に拾います。
で、ガイドカメラの調整をしないと暗い星は見つけられませんが、その調整は改造したv4l2ucpと言うツールで行います。
標準的なV4L2 I/Fが使えるので、もっと使いやすいツールがあるかもしれませんが、調整に必要なパラメータだけ列挙できればいいので野良カスタマイズしました。
一から作る面倒さを考えると、こういう汎用的な仕様が普及しているのは助かります。
ツールもたくさんあるし、改造も簡単だし。
lin_guiderにも調整機能はあるんですが、しょぼすぎてあまり意味がありません。
個人的にカメラ調整は外部ツールに任せればいいと思うんだけど。。。。
調整できるのは、
Brightness, Contrast, Gamma, Gain, Sharpness, Exposure です。
(本当は色調やWBなんかも調整できますが省略してます)
主に明るさを上げるパラメータのみを引っ張りだしてます。
Exposureはセンサーの露光時間です。値が大きいほど長露光するので画が明るくなりますがFPSが下がります。
lin_guiderを起動するとガイドカメラの画が写りますので、それを見ながら直接調整できます。
ガイド星を実像を見ながら調整できるのは本当、便利です。
カメラの調整ができたら、ガイドを動かします。
lin_guiderでのオートガイド手順は、キャリブレーション -> オートガイドの流れです。
さて、キャリブレーションですが、まずはガイド星を指定します。
[Find star]ボタンを押せば適当なガイド星を探して自動で選択します。
ガイド星には緑のガイド枠が付きます。この矩形がガイド星のブレ検知の基準になります。
もし気に入らなければ、ガイド枠をカーソルで任意の星にD&Dすることもできます。
2軸調整[two axis]=ON, 自動モード[auto mode]=ON で [auto mode]の後の数値がキャリブレーションで各軸を動かす秒数になっています。15~30くらいでいいと思います。
真ん中の[Start]を押せばキャリブレーションが始まります。
キャリブレーションが完了すると、RA, DEC 各軸のレチクルが画面に表示されます。
いよいよ、ガイドの実行です。
ガイダーダイアログを開いて右下の[Start]ボタンを押すだけです。
ここでガイド制御用の細かいパラメータの設定もできます。
ガイド制御のアルゴリズムはPID制御法というものです。検索すれば詳しい解説がありますので参照してください。
私はあまり複雑にいじってません。
長焦点の筒なので、Minimum pulse (ガイド信号の最小ミリ秒)を小さく取って、小さいエラーでもガイド制御するようにしています。
あまりやりすぎると暴れる原因にもなりますので注意です。
ガイドが安定すると、こんな感じのグラフになります。
このときはとても成績が良い状態だと思われます(^_^;
ガイド星が緑のガイド枠の中心にあり、軸レチクルの交点に来るようにガイドが行われます。
この時のガイド星はかなり暗い星を選択しましたが、しっかり追尾できています。
ガイド枠の中央にある白い点がガイド星です。
画面上では数ピクセルですね(^_^;
おおむね、こんな感じです。
今のところ、ガイドカメラの調整からガイドまでは、機能も手順も大きな問題はありません。
一番のメリットはこれらが全部、ワイヤレスで離れた場所のタブレット上で行える点です。
これ、挑戦してみたい人っているのかな?
全部入りのブートイメージ配布できるけど。
大抵皆さんメインシステムは持っておられると思うので、サブ用に需要がありそうですね。
返信削除コストも抑えられそうだし、組み込みの域まで持っていければ引き合いは多そうな気がします。
自分はまだメイン機材の整備中ですが、サブ機材を整備する余力はないですが...。
来年くらいにはカメラ用レンズで~300mm位までのサブ機材を用意したいと思っているので、その時は相談させてください!
そうですね。サブ機材用の低予算システムにはなりそうです。
削除構築方法は分かってないと難しいですが、作ってしまえば後はlin_guiderの使い方に終始するので扱いは難しくないんですけどね。
私はこいつをメインに、NexGuideをサブに移そうと考えてます。
minerさんが機材を充実させるまでに、さらに進化させておきます(^^)
ところで、冷却カメラすごいですね!実験楽しみにしてます(^^)
>これ、挑戦してみたい人っているのかな?
返信削除>全部入りのブートイメージ配布できるけど。
ま、またしても悪魔のささやき系?
このシステムを悪用(?)して、オフアキシスガイダーしちゃうってどうよ?的な野望が...
ニュートン反射なので、オライオンの薄型オフアキシスガイダー使ってみたくて...
で、きっとNexGuideだと感度が不足するだろうから、カメラが必要になって...
うあああ、どう考えても、すげー散財してしまう...
悪巧み(?)が捗りますねぇ~
削除私もさらなる長焦点に移行するときはオフアキを考えてたりしますが、まだまだ先の話になりそうです(^^;
散財スイッチが入るとヤバいっすよ(笑)
はじめましてのりきゅうさん。
返信削除もりいともうします。
友人から赤道儀を譲り受けて星を撮り始めようと試行錯誤している中で、こちらを拝見しました。このlin_guiderに使われているUSBカメラと同じものを入手したのですが、31.7mmアダプターはどちらのどのサイズのものをお使いですか?レンズには12mmと書いてあるのですが、ムムム、さっぱりサイズが分からないという初心者でして、何卒ご教授いただければ幸いです。
今朝まではひたすらgphoto2とニコンD810のにらめっこをしていたのですが、Bulb撮影が本体側でしか制御出来ないので、どうにか認識をする所まで持って行って動作はあきらめてしまいました…(笑)
もりいさんこんにちは。
削除レンズに書いてある数値はおそらくレンズの焦点距離ですね。
カメラ本体側のメスネジは12mm径(ピッチ0.5かな?)のネジになっています。
ここに付けられる31.7mmアダプタは、Webカメラ用アダプタとして売られているものが取り付けられるはずです。
笠井トレーディングさんに扱いがありますね。
http://www.kasai-trading.jp/webcamadapter.htm
私も笠井さんのものと個人輸入したものを使用しています。
C/CSマウントと表記されているものは付けられませんのでご注意を。
gphoto2の内蔵コマンドではニコンのバルブ制御はできないようですね。
うーん、どうでしょう。カメラ本体のレリーズコネクタをRaspberry PiのGPIOで制御するくらいしか思いつきません。
どなたかチャレンジされてる方の情報があればいいのですが(^^;
のりきゅうさん
削除ご丁寧にありがとうございます。速攻で手に入れます!
ニコン製の純正コントロールソフトの挙動を見ると、Bulb撮影モードに設定された時のみ長秒撮影が可能と記載があったので、gphoto2側からBulbモードに設定できれば、
Bulb設定⇒レリーズコネクタにレリーズONの信号をGPIOで流し⇒設定時間経過後、シャッターOFFしてやる方向でしょうか。
まだ、libgphoto2から制御した設定がDisconnectされた後も引き継がれるのか検証をさぼっていたので、lin_guiderが動いた後に検証をしてみようかと思っています。
皆様、Canonユーザが多いようでして、(^^;
長秒撮影時の制御をするなら安いレリーズのケーブルのコネクタ部分を流用するか、中国製のワイヤレスレリーズを改造してRasPiのGPIOから制御をするか、ちょっと悩んだのですが、実際、RasPi側からLiveViewでのフォーカス設定まで作りこまないと、結局ピント合わせをチマチマやることになるので、クルマから出てタイマーレリーズを使う方向に心が揺らいでいます(笑)
そうですね、レリーズ信号をエミュレートできれば問題ないはずです。
削除gphoto2もCanon寄り機能は強いですね。パネル操作でできる一通りのコントロールはできるので楽ですが、機種によるところが大きいようです。
バージョンアップも比較的活発なのでNikonやSony系の機能も期待したいですね。
現状でピント合わせ以外は「引きこもり環境」が構築できているので、車内からターゲットへgoto->オートガイド開始->タイマー撮影->確認->次へ、と言う流れで撮影可能です。
冬に外での作業をできるだけ減らせるのでかなり楽になりました。
でもピント合わせは、結局、望遠鏡をいじらないとダメなので寒空に出ないといけない(^_^;
一度にすべてを装備するのは難しいので、できる範囲を固めてから次を考える方向がいいのかなと思ってます(^_^;
電動フォーカサー制御&オートフォーカス、ダーク撮影までできて、複数ターゲットを全自動でプログラム撮影できるシステムができれば面白いかなぁ(^_^;
>電動フォーカサー制御&オートフォーカス、ダーク撮影までできて、複数ターゲットを全自動でプログラム撮影できるシステムができれば面白いかなぁ(^_^;
削除確かに!自分がカメラから星の世界に入ったので、メインを300mm/f2.8のレンズにテレコン+クロップで600mm相当で撮ろうと思っていたので、電動フォーカサーが念頭でしたが、望遠鏡はいじらないとダメですね…。
完全に失念していました。
しかし、そこまでできれば移動式展望台ですね^^;
とは言え、ダーク撮影についてはどうやってボディキャップを付けた状態を作り出すか、工作が必要になりますね。
#おかげさまで笠井トレーディングさんからレンズアダプターを購入できました。ありがとうございます。
>メインを300mm/f2.8のレンズにテレコン+クロップで600mm相当
削除いいですねー!面白そう!
私は望遠鏡メインなのですが、広く撮る用のカメラ+レンズの撮影環境も少しずつ考えています。
ディープスカイを撮るのは誰が撮っても同じような構図になっちゃいますが、広く撮るのは個性が出て楽しいですよね(^^)/