NexStar 6SE シュミカセ光軸調整

2014年3月5日水曜日

[2015/07/18 追記]
Duncan Maskを使った光軸の追い込みは「Duncan Mask で光軸調整」の記事を参考までに。
[追記終]

以前からNexStar 6SEの鏡筒の見え方にちょっと疑問を感じていた。
というのも、ピント位置がよく分からない。
ボケたところからずーっと合わせていくんだけど、あ、ここ!と言うポイントが見分けにくいように思うのだ。
完璧なジャスピンとまでは言わないけど、それなりに星の輪郭がぼやけないピント位置があると思ってたので、あれ?と感じているのかもしれないし、こんなもんだ、と言われればそうなのかもしれない。
けど、なんとなく釈然としない。
写真を撮るとき、カメラ無限遠で望遠鏡でのピント合わせをしても、星の輪郭がぼやけているように見えるのでとても疑問に感じていた。

んで、光軸合わせをやってみようと思い立った。
シュミカセの光軸調整は色んなサイトで解説されてるとおりなんだけど、Celestron NexStarシリーズの鏡筒は副鏡の角度調整のみで行う。
3本のネジを締めたり緩めたりするだけのお手軽調整。
早速、光軸の状態を調べるところからやってみた。

参考にした元ネタ動画はこれ。
Collimating your Schmidt-Cassegrain telescope in just a few minute
http://www.youtube.com/watch?v=hqRVIDj4aZA

屋内で人工的に星を作って調整する方法なので、いつでも気軽にできるし、シンチレーションの影響をうけないのでオススメ。

人工星を作る材料は空き箱と高輝度LED電灯、針。今回は身近にあった牛乳パックを使ってみた。
箱に針先ほどの穴をあけて、後ろからLED照明を当てるだけの簡単な星。
写真では牛の鼻の穴が光っているのがそれ。
見え方の違いを調べるため大きさの違う穴を2つあけてみた。

でもって、人工星と10m以上離して望遠鏡を立てる。
8-24mmのズームアイピースを8mm(180倍)に合わせ牛を見る(笑)

まず、星(牛)にピントを合わせて、星が点像に見えるようにする。
かなりフォーカスノブを回さないと合焦しないので頑張ってまわす。
そのまま、徐々にピントを外していく。
ピントを外す方向は遠近どちらでもいいと思う。

星像がぼけて輪なってくるので、中央の黒い部分と明るい輪の部分の位置関係を見る。
同心円になっていたら光軸は合っている。
ずれていたら、光軸はずれている。

おっと!うちのはこんなにずれていた(^_^;
メーカーである程度調整されてるとは言え、運搬時の振動なんかでずれるんだろうなあ。

光軸の調整は副鏡の3つのネジを使う。
ずれている方向のネジを締めたり緩めたりすると副鏡の傾きが変わり、黒円と光の輪の位置関係が変化する。
後は同心円になるまで、地道にネジを回して調整するだけ。

ネジを回す量はゆっくりまわしても変化が分かりにくいので、1/4~1/2回転くらい多めに動かしたほうが調整しやすい。
注意点としては緩める方向ばかりの調整になる場合、緩めすぎると副鏡の固定が怪しくなるので、いったん全てのネジを同じ量だけ締めてから調整するのがいい。
調整をしたくらいでは望遠鏡は壊れないのでトライする価値はある。

光軸が合うとこんな感じで同心円になる。


ちなみに、調整するときにはアイピース覗いて、ネジ調整して、、、と前後に移動が面倒なので、アイピースにデジカメを取り付けて、そのモニタ画面を見ながら調整すればとても楽!

これでちょっとはまともに合焦させることができるようになればいいなぁ。
(゜-゜)

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