全天で最大の球状星団、ω(オメガ)星団。
時期的にはもう少し遅い、春から夏にかけての天体なんですが、撮影場所の地理的な問題から南天の光害が落ち着く深夜に撮るのがベストだろうということで、急遽、ωが深夜に南中する今頃に狙ってみました。
昨日は昼間に降雨があり、夕方から晴れの天気。
昨晩は空気中のチリも雨で落とされ、非常にクリアな空。
おまけに新月週、気温も凍えない程度に高めで観測しやすい条件がそろいました。
いざ!行かん!
観測場所なのですが、いつもの場所は内地で四方が山に囲まれた開けた場所。
おまけに、南側は浜手の工場地帯の光害で低高度は絶望的です。
ω星団の南中高度が7度しかないため、この場所では撮影は無理。
ということで、今回は初めて海岸沿いの高台にある某駐車場へ陣取りました。
南側は海なので光害はかなりマシになります。ただし、浜風がキツイ&駐車場の街灯がまぶしい(^^;
ま、仕方ありません。
さて、望遠鏡を立ててωを狙ってみると、、、南側曇り_| ̄|○
薄らと雲が流れて、低高度の空を隠しています。
双眼鏡で様子を見ながら、粘ること3時間。
ようやく雲の切れ目か見えました。ω!
オートガイドをしようと試みるも、使える星が無い!!
光害が少ないと言っても、低空はシンチレーションもあり薄雲のおかげでガイド星が見つかりません。
無理にガイドすると暴れる暴れる(^^;なんだか手ブレ写真になっちゃうし。
慌てながらノータッチ短時間露光&高ISOでなんとか撮影しました。
ω星団
Celestron Nexstar 6SE
Celestron Advanced VX
ノータッチガイド
Canon EOS Kiss X6i
ISO6400, 120sec x 2枚
ISO3200, 60sec x 2枚
StellaImage7にて処理撮影地:兵庫県たつの市御津町
リサイズのみでトリミングしてません。
大迫力!
目視でも初めて観察しましたが、でかっ!のひとこと。流石に肉眼では低高度の影響もあって見えなかったのですが、C6で見ると粒状がちゃんと確認できます。
双眼鏡で見ても、星団の広がりが見てわかるほどの大きさ。これは撮って楽しむよりも、見て楽しむものなのかもしれない。
これが天頂にあったなら、さぞかし目立つ天体なんだろうなと思います。
しかし、低高度の被写体は撮り辛い(~_~;
低高度の天体で難儀されたようで (^_^;
返信削除ノータッチで1500mmを120秒も追えるってスゴイですね...羨望
ウチのAdvancedVXはシツケが出来てないので、1500mmだと10秒くらいしか無理...orz
今夜は晴れそうなので遠征しようと思ってましたが、なんか微妙。晴れるかなぁ... 曇るかなぁ...
ほんとに、望遠鏡がほぼ水平で、海に向かって撃て!的な何かになってました。
削除ノータッチ120秒はたまたまです(^^;流れてるのも何枚かありましたし、、、、
とにかく、低高度になれずあたふた焦って撮った割には写ってたという。
今日はあったかいですね。
機材のメンテ日ということで、光軸調整などやってました。
ありゃ! 先を越されました。
返信削除大学時代には夕方にカノープスをみたら、朝方にω星団みたいな感じでした。
大口径反射で見た感動は今も記憶に残っています。
明るい反射鏡だとほんとすばらしいでしょうね!
削除5月末くらいに、西はりま天文台へ行く予定なのですが、そこで大型反射鏡を貸してもらえるので狙ってみようかと思いました。
社会人になるとなかなか深夜にぶっ通しで観測はできないですね。
若い頃の時間がある時代ってほんと貴重ですよね!
先週末、私も撮影できましたが、高度5度弱なので、星を解像するのは厳しいです。
返信削除ホームページの写真拝見しました(^^)
削除周囲の星の間隔と大きな星の塊が比較できていいですね。
でも5度とは、、、すごく低い(^^;
それでも、こうやって撮れる場所があるって貴重ですよね。
みなさんの写真を拝見しながらどんな場所で撮ってるのか気になったりします。