気温が上がり、夜間の作業もしやすくなってきた春のころ。
昨晩も出撃してきました。
さて、今回の目的はピント出しを頑張ること。
その方法として、以前から目をつけていた Duncan Mask というのを試してみました。
詳しい記事はこちら。
Schmitt-Cassegrain Collimation Made Easy Using a Duncan Mask
簡単に説明すると、シュミカセに最適化した Duncan Mask(ダンカンマスク)は、1枚のマスクで、コリメーション(光軸調整)とフォーカスをあわせることができるマスクです。
ジフラクションリングとにらめっこしていた光軸調整がとても分かりやすく調整できます。
詳細は別記事で書きますが、使ってみて感心してしまいました。
また、ピント出しにも使えるので1枚で2度おいしいマスクです。
で、光軸は作業場で人工星を使って合わせておいて、現場でピント出しを試してみました。
以下、Duncan Maskで一発ピント出しした状態での試し撮りです。
M51 りょうけん座 子持ち銀河
Celestron Nexstar 6SE
Celestron Advanced VX
Guide 50mm/F4 x2-Balow NexGuide
Canon EOS Kiss X6i
ISO3200, 360sec x 7枚
StellaImage7にて処理
撮影地:兵庫県たつの市新宮町
リサイズのみでトリミングしてません。
またかよ!と言わないで。
やや霞の出ている観測場で天頂にあったのがコレだったので(^_^;
一発出し無修正のピントとしては合格だと思います。
頑張ればもう少し、追い込めるかもしれません。
ピント出しの方法として以前はバーティノフマスクを使用していました。
とても簡単で短時間であわせることができる、、、はずだったんですが、光条のクロス位置がつかみにくく、パターンによってはジャスピン位置が少しずれていることもあったりして、撮るとボケ気味のこともしばしば。
納得のいくピント合わせになかなかならず、結局、実際に撮影しながら追い込む作業が必要でした。
マスクを使わず、撮影で追い込む方法の欠点は、
カメラのライブビューで拡大して見ながらピントを寄せて行きますが、さて、そこからフォーカスノブを押すの?引くの?が分かりにくいこと。
また、撮影した星像を見てピント判断するので、ブレによるボケなのか、ピンボケなのかも分かり辛く、何度も試し撮りをするので時間が掛かります。
Duncan Maskは撮影しながらピント出しをしますが、ピントのズレが分かりやすく写るので調整が非常に楽です。
ピント出しに掛かった時間がかなり短縮できたので労力対成果としては大幅に改善です。
しばらく使ってみようと思います。
バーティノフマスクを使ってます。f/10は暗いので、すごく明るい星でもなかなか合わせ難いと感じてました。
返信削除で、コレは知りませんでした。
光軸調整とピント調整がコレひとつで出来るとは!スゴそうで興味ワキワキです。
Duncanは情報があまりなくてマイナーな存在ですね。
削除マスクパターンも簡単だし、現象も分かりやすいのでもっと流行ってもいいのになぁと思います。
昔からある2つ穴のいわゆるブタ鼻を、シュミカセ応用最適化版にした感じです。
ピント合わせだけに使うなら、他の反射鏡や屈折でも使えるんじゃないかな?
ピント調整、本当に面倒ですよね。
返信削除Duncanマスクはニュートンでもいけますかね? 調べてみます。
ここの所、ピントには泣かされているので、ステッピングモーター制御のフォーカサーが本当に欲しくなりました。そのうちに作りますかねえ。
あ、ベルトドライブは配線ミスにより片方向回転せずの、それ以前に曇りでデータとりできずでした。ただ止めて動かしては、すごくよくなっているので期待できます。
フォーカサーも欲しくなりますよね~
削除ピント合わせなら、おそらくシュミカセで無くても使えると思います。
ひょっとしたら、スパイダーが邪魔になるかもしれません。
昔からある、いわゆるブタ鼻というマスクパターンに近い使い方になるのかな。
今日は少し違うDuncan Maskパターンを作って像をみていました。
ピントが合うと綺麗なジフラクションリングが出て、光条が均一に開くので、それを目安にあわせる感じです。
ベルトドライブ、ファーストテストは残念でしたが感じよさそうですね~
期待しちゃいます(^^)