ビミョーな試運転

2016年8月2日火曜日

2016年7月31日(日)
GPV天気予報によると、やや曇り気味な気配の瀬戸内。
天を見ると星は光っている。うーむ、、、いけるか、、、。
同じようなパターンで出撃して雲に撃退されて泣く泣く帰ってくること3回(;_;)
毎回、1時間のドライブを楽しんでいましたが、今日はなんとかテストできました。
とは言うものの、もやっと霧が出たような感じでビミョーに視界が悪かったので撮影ではなく試運転に徹しました。

今日の課題
  • 新兵器x0.75コレクタの様子を見る。
  • lin_guider 4.0.0 の評価(特にDONUTSアルゴリズム)
  • OAG周りの接続チェック。


まずは、C9.25にSCTx0.75コレクタを接続した画を。

M27 こぎつね座 あれい星雲

Celestron C9.25-XLT
Celestron Advanced VX
Guide off-axis guider
+RasPi2 lin_guider
Canon EOS Kiss X6i
ISO6400, 240sec x 6枚
StellaImage7
撮影地:兵庫県たつの市新宮町
リサイズのみでトリミングしてません。

いつ曇るか分からなかったので位置合わせをしてません(^^;ちょっとズレてますがお許しを。
リサイズしているので分かりにくいかもしれませんが、画面端の星像もコマ収差による破たんなしで写っています。
レデューサー機能によって焦点距離が短くなった状態でも、上手く補正されているようです。

参考までに、C6 (焦点距離1500mm)で撮影したM27を引用します。


Celestron Nexstar 6SE
Canon EOS Kiss X6i
ISO3200, 420sec

C9.25 + SCTx0.75コレクタ だと、焦点距離は約1760mm。画角的にはほぼ同じくらいですが、コレクタ付の方がやや狭くターゲットは大きく写ります。
カメラ感度と露出時間が違うので同等に比較はできませんが、コレクタ付きの方が写る星の数と星像は良くなっています。
やはり、F値が暗い筒は長時間露出必須->ガイドブレが蓄積する->星像のfat化しやすくなるようです。

さて、今回はlin_guider 4.0.0を投入してガイドを行ってみました。
ガイドはDONUTSアルゴリズムを使いましたが、色々とクセが分かりました。

●ノイズに弱いパターンがある
具体的に言うと、ガイド星が1個だけの場合です。長焦点のOAGがまさに当てはまります。
カメラフレーム上に複数のガイド星がある場合、フレームの特徴抽出が各星へ分散されますが、ガイド星が1つしかない場合、その周辺にノイズが発生するとかなりの確率で「クオリティの低下」警告が出ます。

この状態を避けるには、夜空は黒く、星はハッキリと映るように調整が必要です。
また、ノイズ軽減のためにダーク演算が有効です。

●フレームサイズの選択
OAGのようにガイド星が1つしか入って来ないような場合、フレームサイズが小さいとクオリティエラーが出やすい傾向にあるようです。
星がたくさん入りすぎる場合は、フレームサイズを小さくした方が安定するのかもしれません。

RMS値は、RA側 0.3~0.4, DEC側 0.2~0.3 周辺で安定しましたが、クオリティの低下が起こると、明らかにガイドに影響が出てきます。

誤差グラフの動きを見ていて思ったのですが、DONUTSアルゴリズムはフレーム全体の動きを見て誤差を検知しているので、1点だけを監視する方法(Centroid)よりも誤差抽出が緩やかな感じがします。
実際、Centroidだとグラフは、誤差、補正、過補正の発生によって飛び跳ねるような感じの上下動がありますが、DONUTSアルゴリズムだとそこまで激しい変動が見られませんでした。


最後に被写体のサイズ比較です。
ちなみに、サンプルですが感度を上げたせいで画質が荒れ荒れです。手抜きと言うか、とりあえず結果を出すこと優先だったので(^^;



こうしてみると、2350mmは大きく写るんだなぁ。


バタバタと試運転とテストをしたのでクオリティはいま一つですが、SCTx0.75コレクタは良さそうなので常接続でもいいかなと。
あと、lin_guider 4.0.0 特にDONUTSアルゴリズムは使いこなすために、さらに要テストです。

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