前回の記事で書いたM81。
一見、普通の写真に見えますが、元画はえらいことになっています。
それがこちら、
右端のアンプノイズが盛大に出ているのはまぁいいのですが、右側の暗い部分、周辺減光とはちょっと違う感じに見えると思います。
実はこれ、OAGのプリズムの影です。
画像を強調してみると、
こんな感じ。
グリーン線外側が周辺減光、ブルー枠内がプリズムの影に当たる部分です。
OAGの仕様はまた別記事に書くとして、こんな感じでプリズムの影が写真に写り込んでしまいます。
今回はレデューサーを入れているので、ここまでハッキリと影が写り込んでしまいました。
参考までにレデューサーなしで写る範囲、APS-Cサイズでの視界範囲をオレンジ枠で書いてみました。
APS-C枠で見ても、プリズムの影が少し被っているように写ってしまいます。
レデューサーなしの場合なら、画面端なので画像処理の過程で目立たなくなり、まぁ許せるかなと思うのですが、レデューサーを入れると下手すると撮影対象にダダ被りになってしまうので問題です。
影の部分だけ露光不足の状態で明らかに他の場所とは違って写るでしょう。
今回のM81はぎりぎり影がかぶってないので、背景処理の時点で目立たなくできたケースです。
レデューサー+OAGという組み合わせはこうなるだろうと予測はしていたので驚きは無いのですが、使い勝手が悪い感はぬぐえません。
ちなみに、使用しているOAGはプリズム位置をぐるっと回せるので、画面上部に持っていくこともできます。ただし、そこにガイド星があるとは限りません。
OAGの難しさはガイドを安定させることもさることながら、写り方を考えないといけないという点が増えると。。。うーむ。
OAGってこんなにプリズムの影響出るんですね...
返信削除セレストロンのOAGでしたっけ?
撮影時にOAGを回してガイド星を探すとか精神衛生上ヨロシクないですね
OAG、興味はあったけど、大変そうなので、手出すのやーめたっと (^o^)
OAGは正直、面倒ですよ~。
削除使用しているOAGは安物のやつなので、イメージサークルが足りてないんだと思います。
あと、影の有無は条件によりますね。
イメージサークルに異物が出っ張ってるのがOAGなので、普通はカメラ受光センサーがその部分に掛からないように調整すれば問題ないわけです。
今回はレデューサーで視野が広がり、APS-C範囲を超えた領域まで映るようになったため、プリズムがででん!と入り込んだわけです。
レデューサーなしでプリズムがカメラ受光部の長辺側にある時は映り込みません。
でもまぁ、OAGの精密さになれるとガイド鏡には戻れないですね。
こういった点を考えると、究極的にはガイドセンサー搭載ののCCDが一番いいのでしょう。
めちゃ高いけど。。。。
撮影してる画像そのものでガイドしちゃうのは究極ですね
返信削除めちゃ高いものを購入しちゃおうと思って宝くじ買ったのに、なぜか10億円当たりませんでした。
しょうがないので、冷却CCDとかオアズケです (^o^)/
おや?奇遇ですね!
削除私も10億円、銀行に預けたままなんですよ。
一生、おろせないんですけどね。。。orz
OAG...、大変そうですが、長焦点には必須ですね。
返信削除うちのはニュートンですが、親子ガメのガイド鏡はどれだけ強固に固定してもなかなか流れが止まりません。
多分、斜鏡のスパイダーなどで撓んでるんでしょうね。
とはいえOAGに行くほどでもないし、悩みどころです。
たわみの苦労、分かります(^^;
削除たわみ恐怖症の私は今もC9だけをマルチプレートに2ロックのマウント2つ載せで固定してます。ガチガチです(笑)
ニュートンだと明るいのでOAGでもガイド星を探すには困らないとは思いますが、ガイド鏡の手軽さに比べればガイド導入までの苦労が多いなぁという感想です。
正直、ガイド鏡に戻れるなら戻りたい(^^;