現在使用しているオフアキシスガイダー(OAG)はノーブランドの中国産です。
年末セール激安品。
作りは悪くないのですが、調整がいい加減で入手時にプリズムの向きがずれたままでした。
イモネジ1本で直せたのでヨシとします。
Orion Deluxe Off-Axis Guider として売られているものと同型と思われます。
写真は2インチスリーブとEOSアダプタを付け、ガイドカメラ側には31.7mmアダプタを付けた状態です。
このOAGの特長は、プリズムが10mm角で大き目なのと、プリズム位置を本体を外すことなく、止めネジ1本で光路周上120度ほど回転できるところです。
また、プリズムをティルト(傾ける)できるので、プリズムサイズを有効に活用でき、少しばかり広い範囲の星をガイド星にすることができます。
シュミカセのように暗い筒では、ガイド星の探索範囲をできるだけ広く確保する必要があるので、プリズムを動かせることが必須の条件でした。
ただし、OAGも万能ではなく問題も多々含んでいます。
一つはプリズムがカメラセンサー面に被ることによるケラレが発生することです。
これは事前に情報を集めた時点で分かっていたことなので想定内なのですが、どの程度なのか見てみないと分からない部分もありました。
被るイメージは下図の通りです。
2インチスリーブ側の内径が38mmなので、最大イメージサークルを38mmと仮定します。
撮影カメラはAPS-Cなのでセンサーサイズはサークル内に収まり、当然、問題はありません。
そこに、1辺10mmのプリズムが8mmほど突き出ています。(これは調整できます)
プリズムがAの位置、カメラセンサーの長辺側にある場合、光路上でカメラセンサーと被らないのでプリズムでケラレることはありません。
Bの位置でもぎりぎり大丈夫です(実際はここでもケラレます)
ところが、Cの位置のようにプリズムがカメラセンサーに被る位置では、がっつりケラレることになります。
実際は影が入るように写るので、その部分が全く写らないというわけではありませんが、実像とは違う写りということになります。
結局、プリズムにケラレずに撮影できる範囲は約22mm径の範囲ということになります。
(※注:実際は光が入射角をもって入ってくるので、実寸値とは違う大きさにケラレたり、センサー面との距離の影響で有効範囲が異なります)
ケラレて減光された部分を許容できるかどうかは、撮影対象にも寄るし、後の画像処理でごまかせるかにも寄るでしょう。
鏡筒からOAGへの入り口の径が44mmほどあれば、プリズムケラレをしない範囲がもう少し広がるのですが、口径の大きなものはプリズムが動かせない、動かせても作業が面倒なものが多いのが悩みどころです。
もう少しスマートな方法がないものか、、、
うーん、、、自作かぁ~、、、、
OAG面倒くさそうですねぇ...
返信削除ガイド側はヘリコイドになってるんですっけ?コレ
ガイド側が合焦するの?とか、すげー気になるので躊躇して
ガイド星が見つからなかったらどうする?とか、すげー気なるので躊躇して
面倒くさそうだなーってんで、躊躇してる訳です (^o^)/
私も悩んだんですが、長焦点の宿命と思い切りました。
削除うちのOAGは本体にスライド式のフォーカス調整が付いてますが、一応ヘリコイド付けてます。
ガイド側のカメラ位置は一度決めればほぼ動かさないので、本当に微調整用ですね。
結局、調整してもピントが出なかったので、ガイドカメラ側のフランジバックを短くするためにケース削ってます(^^;
ガイド星の探索は、OAGの宿命だと割り切るしかないです(^^;
実際、とても面倒ですよ~
カメラ1回転しても見つからない場合は、向きを少しずらして再検索ですから。
まだ、そんなに撮り込めてませんが、今まで1度だけガイド星が見つからずあきらめたことがあります。
M-GENでの運用ができるなら、無理にOAGする必要はないかなと(^^;
でも、おかげで写真の流れやミラーシフトからは解放されました。
オヤジです、ご無沙汰してます。
返信削除2年前と3年前の冬、OAGのテストしたのですが、何故か、ガイドカメラには、M-GENのカメラを接続、ガイド星にピントが合ってるかかも解らず、お手上げ封印。
最近、性懲りもなく、また、挑戦しようと思ってます。
上の図解、分かり易いですね。色々なBlogを拝見しましたけど、ガイド星が見つからないとかの話が多く、この図は、明快でビギナーのオヤジには大助かりますし、理解できました。
ありがとうございます。
もう、OAGは組みあがっているのですが、いじらしく、星の有る夜を待ってますが、天気予報では、関東、梅雨入りの平年値は6月9日とか。
時間切れで、梅雨突入かもです。(笑)
オヤジさん、こんにちは。
削除OAGは使いこなすまでに一苦労、さらにガイド星を見つけるのに一苦労となかなか癖の強い装置ですよね。
OAGガイド視野を星図にプロットすると、どの程度のガイド星を補足できそうか予測はできます。
ま、なかなかその通りにはならないのですけどね(^^;
梅雨が近いですね。
今日はこちらも星が出てません。
梅雨前になんとかテストしたいですね!(^^)