INDI実践投入その1

2017年2月2日木曜日

本日、20時
GPV予報によると晴れなのに、カンペキに曇ってる!!
というわけで閉店がらがらがら状態でRasPi3をいじってました。
ST4コンバータとDRV8825基板とRTCがごっちゃになってケースが窮屈だったので、1枚にまとめる基板を起こしたり(またか)
すっきりしたので、自己満足に浸ってました。

さて、昨日は庭トリをしながら新システムINDIを実践投入して実際の運用を検討していました。
全部をテストできなかったのですが、知りたかったことはおおむね理解できました。

1.セットアップ


今回は極軸合わせはいつも通り極軸望遠鏡で合わせました。
運用が固まってからEkosでの極軸合わせも試したいところです。

RasPi3でINDIを動かした状態でAVXの電源を入れます。
INDIでAVXに接続すると、KStarsから緯度経度、日付時間情報がAVXへ送られ設定されます。
ここまでは、SkySafariと同じです。

で、アライメントですが、Plate SolvingのおかげでAVX側で2Starする必要性が全く感じられません。
がしかし、2Starをしなくてもよいか?というとそれができなくて、適当でもやらないとダメなようです。
というのも、AVXの電源投入後、アライメントを行うまでの間の現在向いている方向の内部座標は不定となっている感じです。
正確には何らかのルール(前回電源断時の続き?)があるのでしょうが、でたらめな座標を指しているようです。
その状態でSolvingのためにGotoすると明後日の方向を向きます(笑)
なので、一応、2Starアライメントに入って、アライメント動作を一通りさせなければいけませんでした。
ただし、星を合わせる必要はなく、アライメントGoto->Enter->Alignボタンを押しまくるだけなので、何かほかに方法があるような気がします。

適当2Starアライメントが済んだら、きちんとアライメントを行うために、KStarsから適当なターゲットを選びSlew(Goto)し、EkosのAlignタブからアライメントを行います。

[Capture&Solve]を押すだけであとは自動です。
カメラで撮影し、Solverで座標割り出し、ずれ分Slew、再度撮影し再評価を繰り返します。
4、5回でターゲットが中央にアライメントされます。

それだけです。
作業中の過程は撮影画像も含めて表示されるので何やってるか分かります。

撮影時もターゲットへGotoした直後にSolvingする流れで手動調整は不要になります。


2.オートフォーカス


個人的にこれが一番試したかったのです。
実際にやってみました。

クレイフォードを一番縮めた状態にして、フォーカサーの0起点にします。
まず、初期状態として、フォーカサーを使ってクレイフォードを繰り出し範囲の中央地点に置きます。その位置で鏡筒側のフォーカスレバーを使ってピントが合ってるかな?程度に合わせます。
マスクは使わず、カメラのライブビューで見ながらかなり適当です。
これで、準備完了。
オートフォーカスの実行は、EkosのFocuserタブで[Capture]->クリックでターゲット星指定->[Auto Focus]とし、あとは見てるだけです。
自動的にカメラのシャッターが切られ、星像を評価し、フォーカサーが自動的に動き、再評価が何度か繰り返されます。
数分でピントが合うので確かに楽です。

今回は時間がなかったので星像評価(マスクとのずれと天体を撮影でのクオリティ)ができていないので、次回、詳しく評価したいと思います。


3.システムの安定度


慣れない環境で操作が分からず何度かサーバー断してしまいました。
一度、赤道儀との通信が切れて、Bluetoothを再起動しましたが原因がわかりません。
BTシリアルだと何かの拍子に不安定になるのかもしれません。
Wifiがつながってれば赤道儀側の状態はモニタできるので困ることはありません。

課題がいくつか。
今回はINDIサーバーを赤道儀側で動かして、Solverをクライアント側で動かしました。
そのため、Solveするたびにサーバーから巨大なfitsデータをクライアントに送る時間が必要でこれに1分程度時間を要します。
これではやりにくいので、次回はサーバー側でSolveするようにしてみようと思います。

同じくSolveですが、長焦点の筒のため、Solverで使用する星データーベースがかなり大きなものになります。
場合によっては、位置を引くのに1分以上かかることがありました。
これは、長焦点->FOVが狭い->計測に必要な明るい星が少ない->暗い星のデータも引く必要がある、という理由なので仕方ないのですが、もう少し時短できないか検討してみます。


以上。
まずは、さわりの部分で評価してみました。
赤道儀をセットアップして後は一度も赤道儀に触れずに作業できたので当初の目的は達成です。
何より、アライメントとピント合わせが不要になったのは大きいです。

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